<国東半島トンネル熟成>

 

 

大分県国東市、岸田果樹園の蜜柑が育つ、国東半島を含む「国東半島宇佐地域」は、2013年に国連食糧農業機関の「世界農業遺産」に指定されました。
降水量の少ない地域のため、1200以上のため池が作られ、稲作やクヌギを使ったシイタケ栽培など、古の知恵と風土を活用した循環する農業が今も行われています。

ため池と同様に多いのは、トンネル。

 

 

国東半島は小さな山が多く、人が通れる程の高さの手掘りのトンネルが数多く残っています。往来が便利になるように、と先人たちが掘ったトンネルも、現在ではほとんど使われることはなくなり放置されていました。

岸田果樹園では、トンネルが、気温・湿度を一定に保ちやすいことに着目しました。
収穫した果実を貯蔵して熟成させるためには、日光や気温の変化の影響を受けにくく、湿度が調整できる場所が必要。
地域に眠る資源を活かせるよう、湿度を調整するための装置を加え、中晩柑を中心に熟成させています。

ちなみに、トンネルの上には櫛海稲荷さんという神社があり、熟成させている間もまるで見守られているようです。